◯学校対抗、日本体育大学が男女アベック優勝
◯金戸快(日本大)が3m飛板・高飛込と2冠
◯三上紗也可(日本体育大)が女子3m飛板、他を寄せ付けない圧巻の演技で優勝

◯金戸凜(日本大)が80点を超える演技を連発。自己ベストで女子高飛込を制す



98回を数え最も伝統のある日本学生選手権(インカレ)の飛込競技が大阪府大阪市の丸善インテック大阪プールで開催されました。コロナ禍ではありますが、学生たちのこの大会にかける想いで熱い戦いが繰り広げられました。


『学校対抗、日本体育大学が男女アベック優勝』
日本体育大学は男子3758.10点と2位の日本大学を2,200点以上の差をつけて総合優勝。女子も日本体育大学が3243.60点と2位日本大学に1900点以上の差をつけて総合優勝を果たしました。学校対抗上位は伝統校同士の争いとなりましたが、学校対抗ではやはり強者の人数とチーム力がその差を分けました。

【学校対抗の結果】
SEIKO DIVINGリザルト インカレ飛込 学校対抗成績 結果



『金戸快(日本大)が3m飛板・高飛込と2冠』
金戸快(日本大)は、得意とする高飛込で今年度日本選手権3位と確かな実力を有する存在として注目され、予選も1位で通過しました。しかし、決勝1本目の626Cで痛恨の入水ミス。同じく高飛込を得意とするライバル山田周汰(筑波大)が1本目の6243Dで81点のスーパーダイブに始まり大きくビハインドを有しましたが、その後の演技は落ち着いて力を発揮し、207C、407C、5253Bで70点台の演技を連発し、優勝を果たしました。また、3m飛板飛込でも終始、美しくブレのない演技で独走状態で優勝しました。

SEIKO DIVINGリザルト 男子高飛込
SEIKO DIVINGリザルト 男子3m飛板飛込


『三上紗也可(日本体育大)が女子3m飛板、他を寄せ付けない圧巻の演技で優勝』
記憶に新しい世界選手権2022ブダペスト大会で惜しくもメダル獲得は逃したものの、世界でも絶対的なトップ選手の地位となった三上は、ほぼ全ての演技で70点を超える演技を揃え、363.35点で優勝しました。世界でも数人しか飛べていない5154Bも73点と高得点。世界トップレベルの演技を披露しました。また、2位の金戸凜が日本初となる5337Dの演技をまずまずの出来で披露したことも大変印象的でした。今後の成長と活躍に期待です。

SEIKO DIVINGリザルト 女子3m飛板飛込





『金戸凜(日本大)が80点を超える演技を連発。自己ベストで女子高飛込を制す』
金戸凜は407Cでの80点、個性を生かした5237Dで89点のスーパーダイブを披露し、378.20点で優勝を果たしました。この点数は本人にとって自己ベストで、おそらく日本記録になりました。
2位となった荒井祭里も354.40点ですし、先に述べた三上選手の3m飛板の結果も評価すると、日本女子のレベルが世界でも非常に高いことが理解できます。
とても見応えのある大会でした。

SEIKO DIVINGリザルト 女子3m高飛込



2日間の日程で終了した飛込の日本学生選手権は、非常にハイレベルで見応えのある大会となりました。
コロナ禍の影響により、近年の大会は、いまひとつ会場を盛り上げきれない事情があり残念ですが、競技内容はとても白熱したハイレベルなものでした。


出場選手、そして学生委員会の皆様、お疲れ様でした。
また、会場をご提供いただきました(一財)大阪水泳協会、ご尽力いただきました近畿水泳連盟の皆様、ありがとうございました。