男子飛板飛込は57名の参加で4時間にわたるタフな試合であった。寺内は予選19位リザーブ1で準決勝進出を逃した。難易度合計は各国の選手よりも低いが、精度の高い演技を終始心がけ安定感のある試合展開であった。5353Bでは高さのある飛び出しがで決め切れるかに思われたが、入水時でのヨレを取られ評点が伸びなかったことが残念である。また107Bでは板を抑えきれずに飛び出しが流れたことが高得点に繋がらなかった。世界の情勢はさらに演技構成の高難易度化が進み、精度も上がっているのが実情である。

坂井は予選28位で敗退した。6演技中4演技を評点7点台に留まり高得点に結びつかなかった。いつものように高さとキレのある演技が得意の3群の種目で発揮されなかったことが敗退の要因であった。305B、307Cの踏切で前方に流れたため宙返りに入るタイミングが遅れ、結果入水角度が浅くなった。昨今トレーニングにも力を入れ、体が一回り大きくなったことにより演技に力強さが増した感があっただけに残念である。

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女子高飛込決勝に出場した荒井選手は僅差で8位入賞を逃し9位に終わった。今回の大会では荒井の持ち味の類い希な「ノーススプラッシュ」のキレが発揮できずにいたが、決勝の405B、107B共に評点8.5をマークし良好であった。今シーズン6月のFINAスペイングランプリでは350点台をマークしているだけに上位に食い込む実力を備えている。205Bの入水角度の修正を課題とし安定度の向上が課題である。本人も今回の結果を不服とし更に努力を重ねるつもりであり、オリンピック本番へのモチベーションは高い。 


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