女子高飛込  初優勝の荒井祭里

金沢プールで開催されている日本選手権は2日目を迎え、男子3M飛板飛込と女子高飛込が行われた。観客席には大勢の観客が詰めかけ選手たちの演技に大きな拍手が送られた。

男子3M飛板では第一人者の坂井丞(ミキハウス)が気を吐き高得点を連発。特に307Cは会心の出来で水中でのガッツポーズが出たほど。坂井のスピードある動き、美しい入水に観客はどよめき歓声が上がった。484点という得点も素晴らしかった。2位はキレのある動きが戻った寺内健(ミキハウス)。長いキャリアで身につけた適応力は流石の一言。寺内がこだわる美しい飛び込みは健在でより磨きがかかったのではないだろうか。3位は期待のホープ須山晴貴(島根大)。上位2人の一角を崩すかという期待がかかったが307Cと5337Dで痛恨のミス。伸び盛りの高校3年生伊藤洸輝(JOC EA)に追いつかれ際どい3位であった。


女子高飛込は棄権者が多く14人の予選となったがまとまった演技が多かった。期待されたオリンピアン板橋美波(JSS宝塚)は肩の違和感から今回の高飛込の参加を回避。誰が新チャンピオンになるのかが注目された。予選から好調だった荒井祭里(JSS宝塚)は昨年の失敗を繰り返さなかった。昨年は予選好調1位通過だったものの決勝では5位と涙を飲んだが今年の決勝では違った。5本の演技は神がかったと言えるほどの素晴らしい出来で予選より遥かに上回る高得点でパーソナルベストスコアを出した。それまでの努力を表明した素晴らしい演技に会場からは割れんばかりの拍手が送られた。2位に入ったのは高飛込日本選手権では初出場となる14歳金戸凜(セントラルD)。経験が浅いものの周りの期待が大きくプレッシャーもあったと思われるが、ラストの5237Dを決めた金戸の成長は飛込界に明るい未来を予想させるものだった。3位は今季成長著しい長澤明生(富山国際大付)がほぼノーミスの演技で300点越えを果たした。県の強化指定選手としてトレーニングなどのサポートを受けるようになったことが彼女の成長を後押ししていることは間違いないだろう。
今年2月の国際大会派遣選手選考会、6月の日本室内選手権、そして今回の日本選手権はそれぞれチャンピオンが違う。また今回は出場しなかったが板橋美波、三上紗也可(米子DC)、榎本遼香(筑波大)を含め、女子高飛込のレベルが上がり層が厚くなってきたのは明るいニュースだ。今後の彼女たちの競争から目が離せないだろう。