女子3M飛板飛込で2連覇の板橋美波

第93回日本選手権は石川県に新しくできたできた金沢プールで22日に開幕した。今大会は初めての有料入場で行われる。また、この大会では11月にオーストラリアのゴールドコーストで開かれるワールドグランプリ大会の代表選手が選出される。

決勝1試合目は男子1M飛板飛込。迫力あるジャンプと毎回変わるランキングに目が離せない試合となった。勝ったのは荒木宥図(日体大)で細かなミスはあったが6本を無難にまとめたのが勝因。今後はさらに精度を高めて3M飛板の高難易度種目への挑戦につなげてもらいたい。
2位、3位には岡島太一、遠藤正人の日本体育大学4年生の2人が入り同大学が表彰台を独占した。

初優勝の荒木宥図



女子3M飛板飛込では、予選は波があったものの決勝は全体的にまとまった試合となった。予選では12位が同点2名ということで13人で決勝が行われることとなった。
優勝した板橋美波(JSS宝塚)は今大会は高飛込を棄権しこの飛板のみの参加となる。細かなミスがありベストの演技ではなかったものの他の選手たちが板橋の背中を追う試合展開となった。2位には最近成長著しい高校2年生の宮本葉月(土佐女子)が日本室内選手権に続く2位を獲得した。得意の2群3群が決まり高得点を重ねた。挑戦中の107Bが安定してくれば世界との勝負が見えてくるだろう。3位には予選でギリギリの12位通過だった藤原ゆりの(立命館高校)が予選とは見違える演技を連発、インターハイでも叶わなかった表彰台をまさかの日本選手権で叶えコーチとともに喜びを爆発させていた。




男女3M飛板シンクロ決勝。
男子は5チーム、女子は7チームと昨年よりも参加チームが増えシンクロへの意気込みが感じられる試合となった。
女子は昨年の優勝ペアの安田舞(米子DC)と金戸凜(セントラルD)のペアと今季からペアを組んでいる三上紗也可(米子DC)と宮本葉月、それにユニバーシアード代表ペアの榎本遼香(筑波大)と金戸華(セントラルD)の3つのチームが好演技をしラストまで勝負のわからない接戦を繰り広げた。勝った三上/宮本ペアは276点、2位の安田/金戸凜は275点、3位の榎本/金戸華は271点と3つのチームが270点を超える点数を獲得。東京2020を見据えた強化が形になってきたのを感じさせる試合となった。世界と勝負するには300点超えの点数が必要。今後も継続した強化のもとそれぞれのチームが精度を上げ競い合うことで世界との差を縮めてもらいたい。


一方男子は寺内健、坂井丞(ミキハウス)のペアに若手達がどう勝負を挑むかが注目されたが結果は実力と経験の勝る寺内/坂井の独壇場となった。2位となった長谷川英治、荒木宥図(日体大)は2人ともが新潟出身のよく息の合ったペアだ。今後の成長が期待される。3位は今季からペアを組んでいる須山晴貴(島根大)と伊藤洸輝(JOC EA)。この2人はそれぞれが高難易度の種目を持っているだけに今回の205Bのミスは痛かった。本気で世界を狙うならば高難易度の種目を4本揃える必要がある。今後は失敗しても高難易度の種目に挑戦し経験を重ねていくことで世界への突破口を切り開いていく覚悟が必要だろう。世界と戦える種目を揃えることがそのカギとなるのではないだろうか。


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