今年の国体は愛媛県開催だが、飛込競技は高知県の春野運動公園プールで開催されている。
また、台風18号の影響で大会日程が3日間から2日間に短縮されることになった。悪天候の暗い雰囲気を吹き飛ばすような熱気あふれる演技が期待される。

初日の15日(金)は4種目の決勝が行われた。

⚫︎少年女子高飛込⚫︎
若さ溢れるバネのある演技が多かった。試合はインターハイ2連覇の荒井祭里(兵庫県)に開催県の宮本葉月、そしてアジアエージ日本代表の長澤明生(富山県)がどう絡んでくるかが注目されたが、フタを開けるとラスト1本まで勝負のわからない大混戦となった。勝ったのは地元高知県の宮本。メリハリある動きで演技をまとめ国体初優勝、大会を盛り上げた。2位には最初の107Bをノースプラッシュで決めて波に乗った長澤が入った。長澤は直前のアジアエージ大会での経験を経てグンと成長したように見えた。3位は苦手な2群、3群が決まり5本の演技をまとめた藤原ゆりの(京都)が入った。



⚫︎少年男子飛板飛込⚫︎
この試合は今季負けなしの伊藤洸輝(神奈川県)と中秀太郎(石川県)のトップ争いが注目となった。今季安定した演技をしている伊藤は今年から挑戦している307Cを見事に決め、トップを譲らなかった。中は高さとスピードで食らいついたが入水のブレが見られ悔しい2位となった。3位は混戦でラスト1本までドキドキの試合展開だったが、ノーマークの江藤眞透(大分県)がほぼノーミスの演技をして順位を上げ初の全国大会の表彰台を決めた。


⚫︎成年女子高飛込⚫︎
少年女子に負けじと成年女子9名が元気な演技を繰り広げた。ユニバーシアード大会日本代表の榎本遼香(栃木県)に他の選手たちがどこまで迫れるかという試合展開となった。勝ったのは榎本でやや入水のブレはあったもののインカレに続く優勝、日本代表の意地を見せた。2位には同じくユニバーシアード大会日本代表の金戸華(東京都)が入り難易度は高くないが5本の演技をきっちりまとめた。3位は身体を絞り動きが良くなった社会人1年目の太村朱里(石川県)だった。



⚫︎成年男子飛板飛込⚫︎
ここでは日本チャンピオンの坂井丞(神奈川県)にベテラン寺内健(兵庫県)、ユニバーシアード大会日本代表の須山晴貴(島根県)がどう絡んでくるかが注目された。坂井は動きはベストではなかったものの6本の演技をしっかりまとめてくるのはさすが。堂々の優勝となった。寺内は本来のキレのある動きは見られず今回は3位に終わった。2位には伸び盛りの須山が入った。須山が難易度の高い種目を決めるたび大きな歓声がわいた。しかし難易度の低い205Bを大きくオーバー。このミスで優勝を手放した。世界でも207Cは回らないが回りすぎる205Bを試合で決めるのに海外勢の選手たちも苦労しているようが、世界を見据えてさらなる挑戦を期待したい。来週の日本選手権が楽しみだ。