東京辰巳国際水泳場で行われていた日本室内選手権(翼ジャパンカップ)は11日(日)に最終日を迎え、女子1M飛板飛込、男子高飛込、男子高飛込シンクロ、MIXシンクロ高飛込(公開競技)が行われた。

女子1M飛板飛込には6名の選手が出場。選手たちが選択している種目がほとんど同じという状況の中、入水技術で群を抜く馬淵優佳(JSS宝塚)の安定した演技が光った。助走はブレが見えたが、それでも入水をまとめる技術は長年培ってきた努力の賜物だろう。文句なしの優勝であった。
2位には成長著しい宮本葉月(土佐女子高/高知SC)が入った。つま先が締まった入水は高得点が出しやすい。メリハリある演技で馬淵にプレッシャーをかけいい試合をした。今後は飛板飛込で日本を引っ張る1人として活躍を期待してもらいたい。
3位には金戸華(セントラルD/日本大学)が入った。2群3群での入水のミスはあったが全体的に無駄のない大きな演技になってきた。3週間後のイタリアGP、そして8月のユニバーシアード大会本戦に向けてさらに精度を高めてもらいたい。


男子高飛込は予選も決勝も大荒れの試合となった。
決勝では世界選手権代表の村上和基(JSS白子)が世界選手権の日本代表として美しい入水を見せ優勝。来月の本戦に向け順調な仕上がりをアピールした。
2位には高校2年生の西田玲雄(大阪水泳学校)が入った。2群と3群に大きな課題が残るものの、他の4種目での追い上げは立派なもの。世界のシニアで戦うためにもさらなるステップアップを期待したい。
3位の萩田拓馬(静岡ビル保善)は予選トップを取り決勝が期待されたが、演技を6本ともまとめきれなかった。故障によりベストコンディションではなかったようだが、ぜひ9月の日本選手権でのリベンジを期待したい。


男子高飛込シンクロには3チームが出場。ここ1年負け知らずの大久保柊(筑波大学)と金子舜汰(セントラルD)のペアが今回もトップの座を譲らなかった。しかし、演技の課題は多く、今後は種目の見直しなどさらなる挑戦が必要かもしれない。



3日間に渡る大会は無事に終わりました。連日大勢の方々から大きな声援を頂き本当にありがとうございました。
この後は夏のジュニアの全国大会を経て、9月末には新しく出来た金沢プールで日本選手権が開催されます。飛込界初の有料の大会となります。
多くの方々に是非ともプールに足を運んで頂き、大きな声援をいただけるよう、選手コーチスタッフともに最大の努力をして参ります。
これからも翼JAPANの応援をよろしくお願いします❗️