6月9日(金)より3日間、東京辰巳国際水泳場にて日本室内選手権(翼ジャパンカップ)が開催された。
今大会は、9月にウズベキスタンで開かれるアジアエイジ選手権の選考も兼ねている。


大会初日は平日にも関わらずたくさんのメディアの姿が見られ、飛込競技の注目度が上がっているのを感じた関係者が多かったことだろう。

初日は女子3M飛板飛込と男子1M飛板飛込が行われた。
女子3Mは若い力が目立つ試合となった。
勝ったのは金戸凜(セントラルD/日出中)で、やや入水のブレが見られる種目もあったが、現在取り組んでいる身体作りの為のトレーニングの成果が出ており、ジャンプの高さが増してきた。
2位には予選トップをとった宮本葉月(土佐女子高校/高知SC)が入った。1本目の205Bの入水は素晴らしかった。5月に行われたプエルトリコGPでのMIXシンクロ優勝の経験は、宮本を一回り成長させたようだ。
3位は馬淵優佳(JSS宝塚)で、予選ではいつもの元気さが見られず心配されたが、決勝ではベテランの安定感をしっかり見せて表彰台を決めた。


男子1M飛板飛込では、飛板のスペシャリストたちが高難易度の種目を披露した。勝ったのは崎戸史也(日本体育大)で、高さとスピード、美しさを備えた素晴らしい演技を見せた。基本に忠実で美しい飛込は、日頃から丁寧な指導を受けていることの証しだろう。
2位にはベテラン長谷川寛人(長岡DC)がはいった。手足の長さを生かした大きな演技には定評があり、ややジャンプが流れた演技はあったものの1位に迫る演技を見せた。
3位は荒木宥図(日本体育大)が入った。荒木は力の使い方が上手く、メリハリある演技は高点数を出しやすい。優勝できる実力があるだけに3位の結果は悔しいだろうが、翌日の3M飛板に期待したい。



写真提供/フォート・キシモト