ロシアのカザンで開催されている世界ジュニア選手権は大会7日目、最終日を迎え、グループB女子3M飛板飛込とグループA男子高飛込が行われた。

グループB女子3Mには荒井祭里が出場、小柄ではあるが基礎がしっかりと身についているのを感じさせるいい演技をした。きっちりと制限選択飛を飛んで203点と良い出だし。自由選択飛も大きなミスなく7位で夜の決勝進出を決めた。
決勝では海外勢の勢いが良かった。体重のある選手はしっかりと飛板を踏みこなし高さのある演技をして得点を伸ばした。一方、荒井は丁寧な演技を続けたが高得点にはつながらず結果7位。やはり飛板はしっかり板を踏み高さがないと高評価につながらないことを痛感させられた試合となった。



最終試合はグループA男子高飛込。
予選では日本の伊藤洸輝(JOCエリートアカデミー)と西田玲雄(大阪水泳学校)が登場し表彰台を目指した。
伊藤は高飛込を本格的に始めて間もないが、この予選では素晴らしい演技を連発し高得点を出した。終わってみるとほぼノーミスの試合。予選を終え6位で決勝に進んだ。西田も好調だったが予選では207Cをミス。予選は9位だった。
夜の決勝で伊藤は予選とは違いリズムを崩したように見えた。ジャンプが流れたり入水ラインが反ったりと細かなミスが続いてしまい結果12位。予選のときより大きく点数を後退させてしまった。シニアの試合では予選、準決勝、決勝と3試合に安定した演技が求められる。この大きく難しい課題を今後是非ともクリアしてもらいたい。



西田は前回のグループBチャンピオンという肩書きがズッシリとしたプレッシャーになっていたのかもしれない。決勝での演技を決めきれなかった。とくに2本目の207Cでは大きくショート。この時点で表彰台は遠のいてしまった。しかし諦めずに懸命に目の前の種目に集中する姿は立派の一言。結果は10位だった。まだ16歳。苦い経験は人を成長させる。課題に正面から向き合い頑張ってもらいたい。



この決勝はやはり外国勢が強かった。優勝した中国のリャン・イーシャンはパーフェクトに近い演技をした。とくに109Cは94.35点、会場からはどよめきが起こった。そして試合をさらに盛り上げたのは地元ロシアのニキータ・シュライカー選手だ。すでに飛板で金メダルと銀メダルを取っており、この高飛込では3つ目の表彰台、銀メダルを獲得した。3位は今年のインターユース大会(ドイツ)で優勝経験のあるイギリスのマシュー・ディクソン選手で、イギリスでは「次のトーマス・デイリーは彼だ」と言われているそうだ。

世界ジュニア選手権は全7日間の競技を全て終えました。選手たちは連日早朝から夜まで12時間以上もプールに滞在する過酷なスケジュールの中ベストを尽くしました。結果が伴わない現実の厳しさも経験しましたが、これを糧にさらに成長してくれることを期待したいと思います。

最後に極寒の地、ロシアまで熱い応援を届けてくださった翼JAPANサポーターの皆さま、本当にありがとうございました! 選手たちのこれからの頑張りにさらなる応援をよろしくお願いいたします!