ワールドカップ3日目は男子飛板飛込予選からスタート。日本の坂井丞(ミキハウス)は前半入水にキレが見られず順位を後退させていたが後半から盛り返し、ラストの307Cはきっちりと決めて12位で準決勝へと進んだ。
すでにオリンピック出場権を得ている寺内健(ミキハウス)は今回は個人種目の出場を回避した。昨夏の世界選手権で出場権を得られた上位12位までに入った国は、トップ選手を温存して若手に経験を積ませる戦略からか、世界選手権のトップ12の約半数が今回の寺内のように個人種目には出場しなかった。トップ不在の今大会は実力が拮抗し、かえって選手たちにはプレッシャーになったかもしれない。


午後から行われた女子高飛込準決勝では、板橋美波(JSS宝塚)が苦手な2群と3群のミスを最小限にとどめ、堂々10位で決勝へと進んだ。いっぽう佐々木那奈(JSS宝塚)は前半3本は高得点を稼いで7位につけていたが、後半は力んでしまい入水を決められず18位。準決勝敗退となった。


夕方6時から始まった男子高飛込シンクロでは、4ラウンドが終わった時点で雷と大雨で試合が中止されてしまった。約30分ほどの中断で済んだが、これによって調子を狂わせたチームもいたようだ。
新たにオリンピック出場権を獲得した国は、ドイツ、イギリス、アメリカ、ウクライナだ。


女子高飛込決勝は予定よりかなり遅らせて夜8時40分からスタート。雨の中行われた。選手紹介もなく、得点をアナウンスすることもなく、ただ淡々と試合が進んだ。
板橋は決勝で種目を変えた。予選、準決勝で107Bを飛んでいたが、オリンピック出場権を手中にしたことと攻めの試合をするため、109Cを選択。世界では彼女しか飛べない種目だ。各国のコーチや選手らが彼女のこの演技を撮ろうとカメラを構えている姿をあちこちで見かけた。結局入水を決められず観客席からは大きなため息が出たが、彼女のガッツある選択に大きな拍手が送られた。


優勝したのは中国のRen Qian。ラストの5253Bでは7人の審判員全員が10点をつける素晴らしい演技をした。


代表の内定は、後日開かれる選考会議によって正式に決まる。