22日から金沢プールで行われていた日本選手権は24日に最終日を迎え、女子1M飛板飛込、男子高飛込、男女シンクロ高飛込が行われた。
女子1M飛板は誰が勝っても初優勝ということで勝負の行方に注目が集まった。
優勝争いはスピードに勝る宮本葉月(土佐女子)とパワフルな演技が持ち味の金戸華(セントラルD)の一騎打ちとなったが、金戸の1本目の助走のミスが響き、宮本が高知県に初めての日本選手権優勝というタイトルを持ち帰ることになった。
男子高飛込は実力が拮抗しており混戦となった。そんな中安定した演技を見せたのは世界選手権代表の村上和基(JSS白子)だ。美しいフォームと水中に吸い込まれるような鋭い入水が高得点につながり評点9点を連発。観客席では鳴り止まぬ拍手が次の演技者の順番まで続いたほどだった。2位には地元石川県の期待の星、中秀太郎(小松市立)が存在感ある演技で日本選手権初の表彰台を決めた。飛板が得意な中だが高飛込の演技もパワフルで素晴らしかった。取り組んできた後ろ入水の姿勢が矯正され安定した入水に繋がったのではないだろうか。3位には3群のミスはあったものの高難易度の種目で得点を重ねたベテラン萩田拓馬(静岡ビル保善)が入った。
女子高飛込シンクロは3チームの参加。勝ったユニバーシアードペアの榎本遼香(筑波大)と金戸華は今季最高の演技で282点を獲得、競技会強化としてイタリアGPに出場、経験を重ねたことが今季の大きな成果に繋がったといえるだろう。
男子はトップ争いが熾烈だった。昨年から負け無しの大久保柊(筑波大)と金子舜汰(セントラルD)に4チームが挑戦。トップ争いをしたのは大久保、金子ペアと遠藤正人、荒田恭兵(ともに日体大)ペア、西田玲雄、井戸畑和馬(ともに大阪水泳学校)ペアだ。ランキングが常に数点差で勝負の行方はラスト1本の勝負となった。勝ったのは大学4年生ペアの遠藤、荒田で大学生活の最後を日本選手権優勝で飾った。
3日間に渡る大会が無事に終わりました。その間、1500人を越す観客の方々が会場に足を運んでくださいました。アスリート達と会場が一体となり大変盛り上がった素晴らしい大会でした。
サポートしてくださった地元金沢の皆さん、競技運営で支えてくださった役員の方々、本当にありがとうございました。そして、この大会を一番盛り上げてくれたのは選手たちの熱い演技だったのではないでしょうか。
今後も選手たちの熱い挑戦から目が離せませんね!
GO GO 翼JAPAN!