翼JAPAN

(公財)日本水泳連盟飛込委員会公式ブログ

2016年12月

ナショナルB、ジュニア強化合宿


12月23日〜25日まで三重県鈴鹿市スポーツの杜水泳場で公益財団法人日本水泳連盟ナショナルB及びジュニア強化合宿が行われました。
ナショナルB4名、ジュニア強化4名と少数精鋭の強化合宿となりました。

ナショナルB

ジュニア強化

ナショナルBは、飛込競技のウエイトトレーニングを中心に、ジュニア強化はドライランドでの自重トレーニングとトランポリンワークを中心に、またプール練習では、基本演技での出来栄え、精度向上を目的に練習が行われました。
さらに、飛込委員会医科学部成田崇矢トレーナーを中心に体格・体力測定。早稲田大スポーツ科学学術院の稲見崇孝先生のエラストグラフィ画像(エコーによる超音波検査)による「筋肉の状態を数値化する」検査、そして和歌山医大耳鼻科の大谷真喜子先生による「バランスを聴覚、視覚と体性感覚への依存度調査」を3日間連続で検査を行い、今後、さらにそれぞれの検査調査の結果の分析を行い現場に還元していくことになっています。

2泊3日と短い合宿でしたが内容の多い充実した合宿となりました。合宿の最後のミーティングでは参加者全員で2月に行われる国際大会派遣選手選考会で好成績を収めることを確認しあい合宿を終了しました。

GO!  GO!  翼ジャパン‼️

世界ジュニア、最終日

ロシアのカザンで開催されている世界ジュニア選手権は大会7日目、最終日を迎え、グループB女子3M飛板飛込とグループA男子高飛込が行われた。

グループB女子3Mには荒井祭里が出場、小柄ではあるが基礎がしっかりと身についているのを感じさせるいい演技をした。きっちりと制限選択飛を飛んで203点と良い出だし。自由選択飛も大きなミスなく7位で夜の決勝進出を決めた。
決勝では海外勢の勢いが良かった。体重のある選手はしっかりと飛板を踏みこなし高さのある演技をして得点を伸ばした。一方、荒井は丁寧な演技を続けたが高得点にはつながらず結果7位。やはり飛板はしっかり板を踏み高さがないと高評価につながらないことを痛感させられた試合となった。



最終試合はグループA男子高飛込。
予選では日本の伊藤洸輝(JOCエリートアカデミー)と西田玲雄(大阪水泳学校)が登場し表彰台を目指した。
伊藤は高飛込を本格的に始めて間もないが、この予選では素晴らしい演技を連発し高得点を出した。終わってみるとほぼノーミスの試合。予選を終え6位で決勝に進んだ。西田も好調だったが予選では207Cをミス。予選は9位だった。
夜の決勝で伊藤は予選とは違いリズムを崩したように見えた。ジャンプが流れたり入水ラインが反ったりと細かなミスが続いてしまい結果12位。予選のときより大きく点数を後退させてしまった。シニアの試合では予選、準決勝、決勝と3試合に安定した演技が求められる。この大きく難しい課題を今後是非ともクリアしてもらいたい。



西田は前回のグループBチャンピオンという肩書きがズッシリとしたプレッシャーになっていたのかもしれない。決勝での演技を決めきれなかった。とくに2本目の207Cでは大きくショート。この時点で表彰台は遠のいてしまった。しかし諦めずに懸命に目の前の種目に集中する姿は立派の一言。結果は10位だった。まだ16歳。苦い経験は人を成長させる。課題に正面から向き合い頑張ってもらいたい。



この決勝はやはり外国勢が強かった。優勝した中国のリャン・イーシャンはパーフェクトに近い演技をした。とくに109Cは94.35点、会場からはどよめきが起こった。そして試合をさらに盛り上げたのは地元ロシアのニキータ・シュライカー選手だ。すでに飛板で金メダルと銀メダルを取っており、この高飛込では3つ目の表彰台、銀メダルを獲得した。3位は今年のインターユース大会(ドイツ)で優勝経験のあるイギリスのマシュー・ディクソン選手で、イギリスでは「次のトーマス・デイリーは彼だ」と言われているそうだ。

世界ジュニア選手権は全7日間の競技を全て終えました。選手たちは連日早朝から夜まで12時間以上もプールに滞在する過酷なスケジュールの中ベストを尽くしました。結果が伴わない現実の厳しさも経験しましたが、これを糧にさらに成長してくれることを期待したいと思います。

最後に極寒の地、ロシアまで熱い応援を届けてくださった翼JAPANサポーターの皆さま、本当にありがとうございました! 選手たちのこれからの頑張りにさらなる応援をよろしくお願いいたします!



世界ジュニア大会、佐々木が4位、板橋は6位

大会6日目はグループB男子3M飛板飛込とグループA女子高飛込が行われた。

グループA女子高飛込予選には26名の選手が出場。日本の佐々木那奈と板橋美波(ともにJSS宝塚)が得意とするこの種目に大きな期待がかかった。
佐々木は制限選択飛の入水をきっちりと決めて171点。その後の自由選択飛でも大きなミスなく予選を3位で通過し夜の決勝へと進んだ。
一方板橋は制限選択飛で苦戦した。201Bと301Bがオーバーして制限選択飛で148点。制限選択飛の点数はそのまま決勝へと持ち越されるのでとても大事なポイントとなる。自由選択飛は無難にまとめ決勝でのリベンジに賭けた。
決勝では佐々木が1本目、得意の405Bで足が台先に当たってしまった。入水はノースプラッシュだったものの減点。しかしその後は素晴らしい演技を続け、特に6243Dでは72点を叩き出した。ラストの演技ではトップを行くドイツ選手を追って佐々木とイギリス、カナダの3選手が表彰台を争ったが、佐々木が5235D(DD2.8)なのに対し他国勢は2人ともが5253B(DD3.2)を飛び、それを決めてきた。その結果、佐々木は悔しい4位となった。
板橋は決勝では107Bを109Cに種目変更して注目を浴びた。予選のあとに板橋が109Cの練習を始めるとあちらこちらにカメラを構えて録画する選手とコーチらの姿が見られた。板橋は407Cを無難にまとめると続く207Cはややオーバー目でこらえた。3本目の109Cでは素晴らしい宙返りをしてややオーバー目に入水して68点。会場からは大きな拍手がおくられた。ラストに5253Bを決めたものの終わってみるとトップと14点差の悔しい6位。ダブル表彰台を狙った佐々木と板橋だったが2人ともが涙を飲む結果となった。


グループB男子3M飛板飛込予選には32名の選手が出場。日本からは遠藤拓人(JOCエリートアカデミー)と山本馨(大分DC)が決勝を目指した。
遠藤は前日の高飛込とは打って変わり、堂々の演技をした。若干の入水角度のズレはあったものの大きなミスなく夜の決勝へと勝ち進んだ。
一方、山本は昨日の高飛込での失敗を胸に攻めの演技に徹したが入水を決められずに苦戦。初めての世界大会での予選突破はならなかった。
決勝では他国勢が予選よりもはるかに良い演技をした。遠藤は上位入賞を狙ったが、動きに硬さが見られ試合の雰囲気に飲まれた印象を受けた。本人も試合後に「決勝の雰囲気にのまれてしまった」と悔しい表情。自分の得意とする種目に対する思い入れの強さが過度の緊張を生んでしまったようだ。その結果10位であった。
勝ったのはロシアのルスラン・テノボイ選手。小柄ながら正確な板踏みと鋭い入水で、難易度で勝る中国の選手との勝負に競り勝った。

明日の4日は大会最終日。
グループB女子3M飛板飛込には荒井祭里(JSS宝塚)、グループA男子高飛込では西田玲雄(大阪水泳学校)がメダルを狙う。



世界ジュニア大会、5日目

世界ジュニア選手権は大会5日目を迎えた。この日はグループA男子1M飛板飛込、グループB男子高飛込、女子3M飛板シンクロが行われた。

グループA男子1M予選には伊藤洸輝(JOCエリートアカデミー)が出場。前半いいスタートだったが中盤に305Cをショートさせる痛恨のミス。また405Cでは板から距離が出過ぎてしまい点数を伸ばすことができず結果は17位。決勝へは進めなかった。
18時から行われた決勝は高難易度の嵐で12名全員が素晴らしいジャンプをした。勝負の差は助走が合うか合わないか、そのあたりのように思えた。
勝ったのは中国のチェン・リンハイ選手で、特に205Cと305Cが素晴らしかった。審判員の前で高さとスピード、鋭い入水を見せつけられると審判員たちは8.5点以上を出さざるを得なかったようだ。なお、表彰台には登れなかったが一番注目を浴びたのはコロンビア選手の種目だろう。彼の種目を紹介すると
107B
205C
305B
405B
5154B
1Mでこの種目である。

2試合目のグループB男子高飛込予選には遠藤拓人(JOCエリートアカデミー)と山本馨(大分DC)が出場。2人とも制限選択飛では水切れのいい演技もありまずまずの出来だったが、自由選択飛に入ると一気に守りの演技に入ったように見えた。入水角度を大きくショートさせる場面が続き、決勝進出のラインに届くことができなかった。ぜひこの失敗を次に生かしてさらなる成長を期待したい。

この試合、決勝ではグループBとあってまだ身体は小さいものの大人顔負けの演技で試合を盛り上げた。
地元の期待の星ルスラン・テノボイ選手は、将来ロシアを代表する選手になるだろうとの声が高い選手だ。キレのある動きと鋭い入水のリップエントリーという泡の出ないノースプラッシュが期待されたが、決勝では勝負に対する力みからか動きに固さが見られ実力を発揮することができなかった。しかしそれでも3位入賞は立派である。
2位にはメキシコのウィラーズ・ランダル選手が入り、ノーミスの演技で会場が大いに湧いた。助走をつけない107B、ノースプラッシュを決めた407C、207C、5253Bは見事で観客を味方につけた。優勝は中国のヤン・リン選手。抱え型がやや開くものの入水は見事でシニアでも十分通用するであろう。


5日目の最後、女子シンクロには15カ国の選手たちが出場した。まだ経験の浅いジュニアだがしっかりとした演技構成でいい演技がたくさん見られた。勝ったのは中国チーム。助走からピタリと息を合わせて圧巻であった。2位には地元ロシア、3位はオーストラリアだった。

世界ジュニア大会、遠藤、板橋ともに4位。

ロシアのカザンで開催されている世界ジュニア選手権は大会4日目を迎え、グループB男子1M飛板飛込とグループA女子3M飛板飛込が行われた。

10時から行われた男子1M予選では遠藤拓人(JOCエリートアカデミー)が出場。遠藤は得意の制限選択飛を安定した演技で点数を積み重ね前半3位につけた。予選トップは小柄だが高さとスピード、そして難易度の合計が群を抜いて高いコロンビアの選手だった。
後半の自由選択飛では高難易度を揃える強豪たちに対し遠藤は難易度こそ低いものの着実に点数を積み重ね、7位で決勝へと進んだ。
決勝は大波乱となった。飛板はバランスを崩すと大失敗につながることがあるが、この決勝では予選を上位で通過した2名の選手が助走でバランスを崩してプールに落ち0点を出すというアクシデント。メダル争いから脱落してしまった。そんな波乱をよそに好調だったのは地元ロシアの2名の選手だ。美しい飛込で定評のあるロシアの選手たちが入水をピタリと決めるたびに会場からは地鳴りのような拍手がわき起こった。結果、ロシアのドミトリ・ベノフ選手がラスト1本でコロンビアのルイス・ベムデ選手を抜いて優勝を飾った。
遠藤は周りの選手らが挑戦した高難易度の種目を次々と失敗していく中、淡々と安定した演技を続けた。世界大会で自分の力を出すのは容易いことではないが、遠藤は立派に演技をこなし終わってみると4位まで順位を上げていた。試合前には足のケガに泣き完治しないまま痛みをこらえて挑んだ試合だっただけに喜びもひとしおだろう。


続くグループA女子3Mでは板橋美波(JSS宝塚)と宮本葉月(高知SC)が登場。この予選もかなり荒れた試合となった。
板橋は大きなミスもなく余裕の4位で予選を通過、宮本は踏切にブレがあったものの9位で決勝へと進んだ。
予選では不調だった中国とメキシコの選手らが夜からの決勝では別人のような演技を見せ、一気に順位を上げてきた。板橋も必死に食らいついたがわずか2点差で銅メダルを逃し悔しい4位となった。
一方宮本は決勝1本目の205Bで大きくショートしてしまい波に乗れなかった。小柄ながら高さのあるジャンプは評価されたものの決勝では入水を決められずに11位に沈んだ。



世界ジュニア3日目。荒井が銅メダル!

第21回世界ジュニア選手権は3日目を迎え、3種目が行われた。

グループB女子高飛込予選はミスの目立つ試合となった。自由選択飛は3本と少ない中、205Bと305C(10M)を選択している選手がかなり多く、これを大きくオーバーしたりショートさせるミスが多く見られ予選は大混戦だった。
日本の荒井祭里(JSS宝塚)は、優勝を狙えるほどの実力をつけて今大会に臨んだ。制限選択飛はやや水切れが悪かったものの自由選択飛をまとめて3位で夜の決勝へ。
決勝では地元の応援が盛り上がる中1本目の405Bで素晴らしいノースプラッシュを出し順位を2位に上げ一気に観客を味方にした。次の107Bは練習で苦労していたが高さも軽さもベストと言える演技をして入水角度をきっちりと決め2位をキープ。しかし勝負が決まるラストの5235Dでは入水にブレが生じ、ノーミスで演技を続けたウクライナの選手に抜かれてしまった。しかし、立派な演技と銅メダル獲得に大きな拍手を送りたい。

なお、FINAのホームページの記事は以下の通り。




グループA女子1M飛板飛込予選では身体の大きな選手がよく板を踏んで高さのある演技をし、正確な演技をする中国選手が苦戦する展開となった。
日本の宮本葉月(高知SC)は小柄ながら持ち味のスピード溢れる演技で勝負をかけたが、1本目の助走でアクシデントに近いミスをしほぼ0点からのスタートとなってしまった。9本の演技構成だがさすがに世界大会だけあり1本少ない状態では歯が立たず、懸命に追い上げたが20位に終わった。
優勝したのはイギリスのカトリーヌ・トランス選手で、170センチを軽く超える長身と豊富な筋肉量の恵まれた体格の持ち主。ハードルとジャンプの高さには目を見張るものがあり、その演技に審判員も圧倒された。世界のトップと言われる中国も欧米人選手の演技の大きさに勝てずこの種目では予選落ちしている。
ダイナミックな演技をする欧米人選手と正確な演技をする中国人選手。シニアのクラスではどんな戦いがなされるのか今から楽しみである。

夜8時過ぎから行われた男子3Mシンクロには16チームが出場。どの国もよく練習を積んでおり、ジュニア期からシンクロに取り組ませることの大事さが見て取れた。感心するのはハードルのスタイルを国で統一していること。助走の形が違うとシンクロする時に苦労するがハードルの形を統一するとシンクロチームの補欠メンバーを揃えることも簡単だと思われる。
勝ったのは地元ロシア。正確な演技と息を飲むような美しい飛び込みで観客をうならせた。なお、日本からは伊藤と遠藤が出場予定だったが練習で伊藤が足を負傷し大事をとって棄権した。

大会4日目の12月1日はグループB男子1M飛板飛込とグループA女子3M飛板飛込が行われる。日本からは遠藤拓人と板橋美波、宮本葉月が出場する。
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