翼JAPAN

(公財)日本水泳連盟飛込委員会公式ブログ

2016年02月

ワールドカップ4日目。坂井16位に。

ワールドカップ4日目の22日は朝の10時から女子飛板飛込予選がスタート。54名の選手が準決勝進出(18名)を目指した。日本からはただ1人、板橋美波(JSS宝塚)が登場。前日の夜まで高飛込決勝があり厳しいスケジュールだった。
失敗する選手が多い泥試合となったが、板橋も入水の乱れが重なり得点を伸ばすことが出来ず、結局22位と予選敗退となった。


夕方からは男子飛板飛込の準決勝と決勝が行われた。
今回、中国選手1人が予選落ちするという波乱の展開の中、準決勝をトップ通過した中国のヒー・チャオは決勝では助走が上手く合わず入水が乱れ、大きなしぶきを上げた。身体のどこか調子が悪いのかと心配するほどの絶不調で表彰台さえ登ることができなかった。
ここで好演技を連発したのはメキシコのロメル・パチェコだ。元々は高飛込の選手であったが見事な肉体改造を成し遂げ、初の金メダルを獲得した。また、今大会ではニューヒーローが生まれた。前日の準決勝進出でジャマイカ初のオリンピック出場を決めたヨネ・ナイトウィスダムが難易度は低かったが全ての演技で8.5を連発、終わってみたら銀メダルで会場のどよめきがしばらく収まらなかった。。3位にはかつてのスーパースターだったケント・ファーガソン(米)を思わせるクラシカルな演技をするクリスチャン・イプセン(アメリカ)が得意な捻り種目、5337Dと5172Bを見事に決めてアメリカ健在をアピールした。男子飛板において表彰台に中国選手が1人も登らなかったのは何十年ぶりだろうか。


大会4日目にして日本チームは全ての試合を終えた。オリンピックの内定については後日の選考会議にて正式発表となる。
オリンピックを目指して努力を積んだ選手たちにとって、泣いたり喜んだりしたこの経験が次への大きなステップとなるのは間違いない。
すでに東京オリンピックへのカウントダウンは始まっている。
道はリオへ。そして東京へ。

これからも翼JAPANの応援、どうぞよろしくお願いいたします。

そしてリオまで届いた皆さまの熱い思い、ありがとうございました❗️


板橋、決勝9位❗️ 坂井は準決勝へ。

ワールドカップ3日目は男子飛板飛込予選からスタート。日本の坂井丞(ミキハウス)は前半入水にキレが見られず順位を後退させていたが後半から盛り返し、ラストの307Cはきっちりと決めて12位で準決勝へと進んだ。
すでにオリンピック出場権を得ている寺内健(ミキハウス)は今回は個人種目の出場を回避した。昨夏の世界選手権で出場権を得られた上位12位までに入った国は、トップ選手を温存して若手に経験を積ませる戦略からか、世界選手権のトップ12の約半数が今回の寺内のように個人種目には出場しなかった。トップ不在の今大会は実力が拮抗し、かえって選手たちにはプレッシャーになったかもしれない。


午後から行われた女子高飛込準決勝では、板橋美波(JSS宝塚)が苦手な2群と3群のミスを最小限にとどめ、堂々10位で決勝へと進んだ。いっぽう佐々木那奈(JSS宝塚)は前半3本は高得点を稼いで7位につけていたが、後半は力んでしまい入水を決められず18位。準決勝敗退となった。


夕方6時から始まった男子高飛込シンクロでは、4ラウンドが終わった時点で雷と大雨で試合が中止されてしまった。約30分ほどの中断で済んだが、これによって調子を狂わせたチームもいたようだ。
新たにオリンピック出場権を獲得した国は、ドイツ、イギリス、アメリカ、ウクライナだ。


女子高飛込決勝は予定よりかなり遅らせて夜8時40分からスタート。雨の中行われた。選手紹介もなく、得点をアナウンスすることもなく、ただ淡々と試合が進んだ。
板橋は決勝で種目を変えた。予選、準決勝で107Bを飛んでいたが、オリンピック出場権を手中にしたことと攻めの試合をするため、109Cを選択。世界では彼女しか飛べない種目だ。各国のコーチや選手らが彼女のこの演技を撮ろうとカメラを構えている姿をあちこちで見かけた。結局入水を決められず観客席からは大きなため息が出たが、彼女のガッツある選択に大きな拍手が送られた。


優勝したのは中国のRen Qian。ラストの5253Bでは7人の審判員全員が10点をつける素晴らしい演技をした。


代表の内定は、後日開かれる選考会議によって正式に決まる。


ワールドカップ大会2日目の結果

朝10時から行われた女子飛板飛込シンクロには、渋沢小哉芳(セントラルNEXT21)と金戸華(日出高等学校)が出場した。順調な調整で調子を上げてきていたが、ラストラウンドで痛恨のミス。金戸が助走をミスして片足が板から外れ、まさかの0点となってしまった。結局15位となりオリンピック出場権には手が届かなかった。この予選では好調だったロシアも4ラウンド目で0点を出し予選敗退している。


続いて行われた女子高飛込予選は38名の参加。板橋美波と佐々木那奈(JSS宝塚)が満を持して登場。
板橋は力強いジャンプを見せたが、2群で大きくショートしてしまい、一時はランキングを29位まで落としてしまった。しかし、得意な種目は確実に決めてラストの捻りの種目で挽回、12位で明日行われる準決勝へと進んだ。
また、佐々木は1群で珍しくショートするミスはあったものの、常に安定しておりランキング10位あたりで試合をし、最終的に8位で準決勝へと駒を進めた。


夜8時15分からは女子飛板飛込シンクロ決勝が行われた。
決勝直前に初日に続いてまたもや電気系統のアクシデント。電光掲示板の表示が消え、通告のマイクなども使えなくなった。プールサイドや観客席がざわめく中、審判長がスピーカーホンで種目を通告。水面を見やすくする為のシャワーも止まったため、役員が腰までプールにつかりながら手で水をかけて水面を見やすくするという手作業の中で試合が進んでいった。
2ラウンド目途中から故障は直り、通常通りの競技運営となった。

どんなアクシデントがあろうと、リズムを崩さずに演技できるのが世界のトップたち。決勝ではどのチームも予選をはるかに上回る演技を見せ会場を沸かせた。唯一、地元ブラジルがラストの演技で0点を出すというアクシデントはあったものの、全体的に高得点が連発した好試合であった。
オリンピック出場権を新たにとったのは、イタリア、マレーシア、イギリス、ドイツの4カ国。

明日は朝10時から男子飛板飛込予選、15時15分から女子高飛込準決勝、18時から男子高飛込シンクロ決勝、そして20時30分から女子高飛込決勝が行われます。
男子飛板飛込には坂井丞(ミキハウス)が出場します。きっと旋風を起こしてくれることでしょう。
GO  GO  翼  JAPAN❗️

ワールドカップ初日、日本勢惜しくもオリンピック出場権を逃す

ブラジルのリオデジャネイロで開幕したワールドカップ初日は、女子高飛込シンクロと男子飛板飛込シンクロの予選と決勝が行われた。
女子(佐々木那奈・荒井祭里ともにJSS宝塚)は予選では緊張からか動きに硬さが見られたが、決勝では調子を上げた。
予選9位でスタートしたが、決勝3本を終えた時点で3位まで順位を上げた。しかし、ラストの捻りの演技でミスが出てしまい予選と同じ9位となり、オリンピック出場権を得ることができなかった。

ラストラウンドでは遠くで雷が鳴り稲妻が見られ雨が降り出したが、あと3組で試合が終わるという場面で、なんと停電するというアクシデントが起こった。
コンピュータ関係やマイク、大画面など全てがダウンしてしまい、結局残りの3組はマイク無しで審判長が大声でコールして演技をし、競技役員たちが点数を手計算するという前代未聞の展開となった。長い時間リザルトが出ず、関係者はしばらくの間、不安な時間を過ごした。
結果、残りの4枠はマレーシア、イギリス、アメリカ、メキシコが獲得した。


男子飛板シンクロでは予選を8位通過した日本勢(寺内健・坂井丞)。
決勝前の練習はかなりの大雨で会場も寒くなった。そんな中、決勝が始まる直前には雨が上がり無事に決勝がスタート。日本チームは少々のズレはあったものの自分たちのリズムを崩さず演技を終えたが、わずか6.69点足りずに8位となり、オリンピック出場権獲得はならなかった。




今回の男子飛板シンクロでは予選から0点を出すチームが2カ国あり、男子の高難易度種目における助走の難しさを浮き彫りとなった。決勝でも1カ国が0点を出してしまった。
好調だったのは優勝したドイツ。少々の助走のミスをミスとせずに堂々とした演技で中国をかわした。中国は途中珍しくミスがでて2位に甘んじた。
すでにオリンピック出場権を獲得しているイギリスには余裕があったが、同じ立場のロシアはミスが多く、特にラストラウンドの109Cにおいて金メダリストのザハロフ選手がジャンプの際に膝がガクッと抜けてしまったことでまさかの11位という結果となった。
新たにオリンピック出場権を獲得したのはドイツ、メキシコ、イタリア、アメリカの4カ国だ。

大会2日目の20日は、10時から女子飛板飛込シンクロ予選に渋沢小哉芳(セントラルNEXT21)と金戸華(日出高等学校)が、15時半から始まる女子高飛込予選には板橋美波と佐々木那奈(ともにJSS宝塚)が出場する。

ワールドカップ大会、いよいよ開幕!

ブラジルのリオデジャネイロで、プレオリンピックを兼ねたワールドカップが19日に開幕する。また、この大会がオリンピックの最終選考会となる。
初日の19日は朝10時からの女子高飛込シンクロ予選でスタート。日本からは佐々木那奈、荒井祭里(ともにJSS宝塚)が出場する。すでにオリンピック出場権を持つ地元ブラジルと北朝鮮、カナダが棄権したため10カ国で残りの4枠を争うことになった。
午後2時からは男子飛板シンクロ予選が行われる。寺内健、坂井丞(ともにミキハウス)が出場する。
プールはアウトドアなので、この時期の雷とスコールがやっかいだ。試合終了予定の21時半に終わるかどうかは天気がカギを握るようだ。

地球の裏側のリオデジャネイロまで、暑さに負けないくらい熱い応援をよろしくお願いします!

お知らせ

アジア水泳連盟からの推薦により末弘昭人氏が『FINA  TECHNICAL  DIVING  COMMITEE  MEMBER』に就任されました。今後のご活躍をお祈り申し上げます。

2016年 世界飛込ジュニア選手権開催についてのお知らせ

今年開かれる世界飛込ジュニア選手権について、最新情報が公開されました。
開催地、日程などが最初の予定から変更されています。

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