翼JAPAN

(公財)日本水泳連盟飛込委員会公式ブログ

シンガポールGP大会初日の結果

◉男子飛板飛込予選
今回の大会の男子は高いレベルの選手が揃い良い演技が多々見られた。その中荒木宥図(NSP)の予選は朝早くからの試合となった。高等種目の307Cでは板を十分抑えきれずに前方に流れる手痛いミスをしてしまった。これが大きく結果に響き準決勝進出を逃した。練習量に裏付けされたパワーと持続性に課題があるがクセのない演技にこれからの成長が期待できる。
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◉女子高飛込予選
荒井祭里(JSS宝塚)は中国2名、オーストラリアについで4位で準決勝に進出した。205Bや5253Bでは評点8を得たが305Cでの飛び出し、そして回転スピードの不足が入水角度を損ない得点を伸ばすことができなかった。本来の入水のキレがあれば次の準決勝・決勝での成績が楽しみである。
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◉女子飛板飛込予選
三上紗也可(米子DC)は終始安定した内容で中国に僅差で迫り、3位で準決勝に進んだ。全ての演技を60点台にまとめることができ、安定感が印象的であった。さらに高さやスピード感を追求し準決勝・決勝での成績に期待したい。
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◉男子高飛込予選
男子高飛込も高レベルな試合展開となった。中国をはじめ今年度の世界選手権ファイナリストなど粒揃いであった。その中で玉井陸斗(JSS宝塚)は健闘し6位で準決勝に進んだ。特に評価できたのは109Cや5255Bなどの高難易度種目が安定してきたことである。いくつかの種目でミスが出てしまったが、コンスタントに実力が発揮できることが今後の課題となるだろう。また同種目に出場した山田周汰(筑波大学)はシンガポール入りしてから、後宙返り系の2群3群が定まらず苦慮し予選敗退であった。
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マレーシアGP大会 最終日

男子高飛込に出場した玉井陸斗選手(JSS宝塚)の予選は、朝9時からの競技開始にもかかわらず109Cを見事に決め会場を沸かせた。80点台の高得点にそのパフォーマンスの高さが光った。1日で予選・準決勝そして夜の決勝に繋げることは体力的にも精神的にもかなりハードであり、競技会強化としては価値ある経験であると考えられる。準決勝では109Cを決めきれず、点数を落としたが、その分207BではVery Good の領域の評点を出した。中国2名そしてメキシコの若手男子との争いと思われたが、決勝では結果中国勢1名を倒し堂々の2位であった。特に109Cや307Cでのスパーダイブが飛び出し、得点合計456.20と1位の中国選手と僅差であった。これからオリンピックに向けての予選会が続くが、その手応えを感じている。
同種目に出場した山田周汰選手(筑波大学)は現地入りしてから後ろ宙返り系の2群3群が定まらず苦慮したが、基礎ベースの飛び出しおよび入水技術の確認を行い見事予選207Cは圧巻のノースプラッシュをたたき出し、80点のスーパーダイブであった。また最近になって飛び出した307Cも無難に決めることができ上々の滑り出しであった。準決勝では予選の207C、307Cを決めきれず苦戦したが難易度の高い演技構成で準決勝を勝ち上がることができた。決勝でも207Cのノースプラッシュで善戦した。特に5237Dではみごとな水切れで会場を沸かせた。今後307Cの完成度を増せばさらに躍進するに違いない。次につながる試合内容であった。

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女子シンクロ高飛込に出場した板橋・荒井ペアは、中国に次いで2位の成績であった。怪我から復調した板橋美波(JSS宝塚)はまだ本来のキレやスピードが戻ってはいないが危なげない演技内容であった。一位中国ペアに3点差まで迫る試合展開であり、2019年3月に行われたワールドシリーズ相模原大会の得点を上回り良好な出来であった。何よりも今シーズン怪我で苦しんだ板橋美波選手の復調ぶりが嬉しく思えた。そして東京オリンピック内定を決めている荒井祭里選手(JSS宝塚)とのシンクロはきっと期待にこてえてくれると思われる内容であった。

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これでマレーシアグランプリが終了しました。
明日シンガポールに移動し週末グランプリに参加します。選手、スタッフ共にハードな遠征をこなしていますが、その成果は今後に生きてくると確信しています。
引き続き応援宜しくお願い致します。

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マレーシアGP大会 2日目

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男子高飛込シンクロで銅メダルの日本チーム

女子3m飛板飛込に出場した三上紗也可選手(米子DC)の予選は上体に力が入り、飛び出しのズレから入水が決まらなく精彩を欠いた。準決勝では予選での力のバランス修正を図ったが、まだ本来の高さある演技ではなく中国、ロシア、オーストラリアなどの選手がいる中、グループBの3位で決勝進出を決めた。決勝では107B、205Bなどの素晴らしい演技でマレーシアベテランのNG YAN YING選手と3位争いを展開した。そして最終種目5154B難易度3.4を初めて国際大会で選択し演技したが、完成度が足りず評点5に留まった。結果4位に甘んじ、僅か3点でメダルを逃した。東京2020を見据え、メダル争いを視野に入れ新たな挑戦であった。これからシンガポールGPに来週挑戦するが、今後も焦らず取り組んでほしい。

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男子シンクロ高飛込に出場した西田玲雄(近畿大学/大阪水泳学校)・金子舜汰(セントラルスポーツ/早稲田大学)ペアは、中国、マレーシアに次いで3位の成績であった。演技構成は充分戦える難易度を有しており、試合展開はマレーシアと終始競る緊張感あふれる内容であった。課題としては各個人の演技の完成度を高め、エクスキューション(技術評点)を高めることが重要である。シンクロナイズド(同調評点)は二人の息もあっておりまとまりは認めることができた。1演技種目毎の精度をあげることで再現性は向上すると思われる。今後が楽しみである。

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FINA グランプリ2019 マレーシア大会開幕

今回のマレーシアグランプリは15日よりクアランプール で開催されました。
本大会は参加13カ国 選手73名が集い、中国、オーストラリア、ロシア、フランスなど強豪国参加も参加しています。

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女子高飛込銅メダルの荒井祭里


第1日目は男子3m飛板飛込および女子高飛込の予選・準決勝・決勝が行われました。
男子3mに出場した荒木宥図選手(NSP)の予選は307Cの評点8や407Cを無難にこなし、高難易度種目を決め全体の5位で予選通過を果たしました。助走が前に流れ板に乗れない107Bのミスがありましたが、高さやスピードに加え美しい演技が印象的でありました。しかし準決勝では107Bの助走がつまり大きく前に流れるミスが響き大きく後退しましたが、準決勝でも307C、407C、5154Bなどの高難易度種目を決め後半巻き返しましたが決勝進出に至里ませんでした。この試合で難易度の高い種目を演技構成に取り入れ、着実にこなすことができたことは今後に繋がる内容であったと言えます。

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また、女子高飛込に出場した荒井祭里選手JSS宝塚)の予選は入水が安定せず準決勝でも本来の実力が発揮できずに苦戦を強いられましたが決勝進出を果たしました。その後決勝では、1本目の演技405Bの入水角度のオーバーにより順位を大きく落とし出遅れましたが、後半4本の演技でオーストラリアLAURA  HINGSTON選手に僅差で競り勝ち、中国2選手に次ぐ3位で上位入賞を果たしました。 課題が残る試合でありましたが、競り負けない勝負強さが窺えた内容でした。

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エリート小学生強化合宿

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11/2〜4 味の素ナショナルトレーニングセンターおよび国立スポーツ科学センターでエリート小学生強化合宿が開催された。この合宿に参加した選手は、今年度の全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会の結果から選抜された男子5名女子5名の選手たちである。この3日間を通して、ドライランド練習、トレーニング講習、体力測定、英会話、栄養講習、目標設定、集団行動、競技者としての心構えや覚悟など、今後、高い目標を実現するための競技生活に役立つ、様々な講習を受けた。


2019年度 エリート小学生 強化選手

春日 瑛士 小6 三重DC
山村 榎鈴 小6 JSS宝塚
二羽 修万 小6 小松DC
鈴木 愛佳 小6 JSS宝塚
村井 楓希 小6 小松DC
田中 優稀 小6 三重DC
石沢 遥斗 小5 長岡DC
阿辺山 綾乃 小5 京都DC
茶木 壱星 小6 大分DC
横山 結衣 小6 JSS宝塚


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アイスブレーキング
互いを知り、団結力をアップ!
目的がある場合は、思いつきで行動するよりも、チーム内で作戦を話し合ってから行動に移すと、目標達成が近づいた。


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栄養講習
講習会では、栄養士の方に競技者としてバランスのとれた食材の摂り方を学び、合宿中の朝、昼、晩の3食の食事中にも栄養指導を受けた。


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トレーニング講習
成長期を迎える選手たちにとって、パフォーマンスを効率的に高める体幹トレーニングを教授してもらった。また、最終日にも瞬発力を高めるトレーニングをレクチャーいただいた。
この他にも器械体操で活用されているジュニア期のストレッチ方法やトレーニングを指導していただいた。


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英会話講習
今後、国際大会で堂々と演技するために必須である英語でのコミュニケーション能力を養うため、基礎英会話を学んだ。


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他競技見学・施設見学
味の素ナショナルトレーニングセンターには、様々なオリンピック競技の練習拠点がある。その一つ、アーチェリー競技の練習風景を見学させていただき、緊張感が漂う練習風景と最新の設備をご紹介いただき、世界のトップを目指す方々の姿勢を学ばせていただいた。
また、世界で活躍する選手をサポートするJISS(国立スポーツ科学センター)とNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)の設備を見学した。


写真の他にも7月の世界選手権で2020年東京オリンピックを内定させた三上沙也可選手のコーチである安田千万樹さんから、オリンピック内定までの道のりと目標設定、覚悟などをご紹介いただいたり、毎晩のミーティングでは、一流の競技者、人間力を養うため、どのようなアスリートを目指すべきかを学んだ。


将来有望なトップアスリートの卵たちは、今回の合宿を通して多くの刺激と学びがあったことでしょう。
それぞれが、次の目標に向け、どのように日々を積み上げていくかが、真の重要な時間であることは間違いありません。
選手の今後の活躍に期待してください!

GO!翼JAPAN!

アジアエイジ大会 グループC最優秀選手に杉本琉音

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杉本は国際大会初出場ながら、初日の優勝が自信となり、3M飛板1本目から素晴らしい演技を披露。前半の制限選択飛で2位のイランの選手に22点差をつけると、そのまま独走。一度も首位を譲ることなく、大差での完全勝利を果たした。
グループB高飛込で二羽は昨日同様、2名の中国選手に必死に食らいつた。前半の制限選択飛では細かなミスはあったものの、中国選手に負けない水際の処理を見せた。自由選択飛でもミスを最小限に止め、特に305Cにおいては会場を沸かせる演技を披露。しかし、勝負の高難度、最終407Cで大きくオーバーしてしまい、中国選手との差が開いた。結果、二羽より高難度種目を揃えるタイの選手が追随したが、我慢の演技でメダルを勝ち取った。

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グループB高飛込の望月は昨日の雪辱を晴らすべく、高難度種目で挑んだ。しかし、制限選択飛では入れ込み過ぎかミスが目立った。迎えた自由選択飛では本来の動きを取り戻し、特に107Bでは高得点をマーク。中国選手には水を開けられたものの、銀メダルを獲得した。

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グループA3m飛板では高飛込同様、中国選手2名が出場。近藤、山崎共に、制限選択飛からの勝負となった。そのような中、山崎は序盤から素晴らしい入水を見せつけ、一時中国選手を上回りトップに躍り出た。近藤も安定した演技を見せ、自由選択飛での勝負を迎えた。山崎は1本目の405Cでまさかのオーバー。ここで順位を落とす結果となったが、その後は立て直し、必死に食らいついた。近藤も直前練習よりも精度を上げ、中国2名、日本2名の争いとなった。勝負は最終演技までもつれ込み、近藤が405Bを成功させると、続く山崎は5152Bをショート。中国選手が後半2本を成功させ、近藤が銅メダル、山崎は7点の僅差でメダルを逃した。

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無事に全競技日程ご終了しました。体調不良者もなくチーム全員で全行程を乗り切り、金メダル3、銀メダル1、銅メダル6の合計10個のメダルを獲得することができました。
また、グループCにおいて杉本琉音(小松DC)がグループ最優秀選手賞に輝きました。
関係していただいた全ての方々に感謝するとともに、課題は真摯に受け止め、午後の日本の強化に活かしてかいきたいと思います。
ありがとうございました。

ヘッドコーチ  茶木康寛

アジアエイジ選手権開幕

アジアエージ選手権
インド・バンガロール

第1日目
グループC
男子1m飛板飛込
優勝  杉本琉音(小松DC)
得点  274.65点

日本チームの先陣を切って、杉本が初日の第1試合に出場。初の国際大会かつチーム最年少の杉本は序盤の制限選択飛では硬さが見られたが、後半の自由選択飛では綺麗なフォームと線で得点を稼ぐ。途中、105Cで大きくショートしてしまったが、2位の地元インドの選手の追撃を許さず優勝。
初日の金メダルでチームに勢いをつけることができた。
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2日目
グループA
女子高飛込
3位  山崎佳蓮(高知SC)
得点  345.85
4位  近藤花菜(群馬DC)
得点  331.75

グループAの女子には中国選手が2名出場。自由選択飛での難易度に劣っていたため、制限選択飛でいかに得点を伸ばすかが課題であった。
近藤は入水のインパクトに少々欠けたものの、前半をほぼノーミスで折り返す。山崎は細かなミスはあったものの、301Bでは会場を沸かせる演技を披露した。
後半の自由選択飛、近藤は後ろ入水に苦しみ、なかなか得点が伸びない一方、山崎はミスの少ない、美しいラインで得点を伸ばし、セカンドの中国選手と2位争いを繰り広げた。しかし、最終305Cで大きくショートしてしまい、悔しい銅メダルとなった。

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グループB
男子、女子1m飛板飛込
男子  3位  二羽倖駕(小松DC)
得点  335.65

女子  4位  望月来華(大分DC)
得点  245.75

男子は中国2名に加え、イラン、タイ、ウズベキスタン、クエートと、荒削りながらダイナミックな板踏みをする選手が多数おり、混戦の区分となった。
二羽も制限選択飛で必死に中国選手に食らいつき、迎えた自由選択飛。203Bでの失敗はあったものの、我慢の演技を続け、中国2名には水を空けられたものの、表彰台を獲得。

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女子の望月は国際大会初出場。こちらも硬さは見られたものの、制限選択飛ではフォームや体の線が評価され、得点を伸ばした。
しかし、結果を意識し過ぎたせいか、自由選択飛3本全てでオーバー。結果として制限選択飛での貯金を使う形となり、僅差での4位となった。

第95回 日本選手権 最終日

日本選手権最終日に相応しい白熱した試合と素晴らしい演技が連発!

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女子1m飛板飛込 優勝 宮本葉月(近畿大学/高知SC)・2位 藤原ゆりの(立命館大学)・3位 金戸華(セントラル)

第1試合の女子1m飛板飛込では、2017年からこの競技で優勝を続けている宮本選手が独走。他の選手との違いは、流れない放物線と演技を締めくくる入水のインパクトである。見事、今年も圧巻の演技で優勝を飾り、日本選手権3連覇を達成した。2位にはこちらも初の表彰台となった藤原選手。美しい空中フォームと入水ラインが素晴らしかった。3位には力強い板踏みと見栄えのある放物線で演技をまとめてきた金戸華選手が、3年ぶりに1m飛板飛込で表彰台に戻ってきた。



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男子高飛込 優勝 玉井陸斗(JSS宝塚)・2位 山田周汰(筑波大学)・3位 萩田拓馬(静岡ビル保全)

メーンイベントとも呼べる男子高飛込では、4月の日本室内選手権で新星の如く高得点で優勝した玉井選手に注目が集まった。その期待に応えるように高難易度の演技をノースプラッシュ連発。日本室内選手権を超える得点合計での優勝であった。2位はユニバーシアード4位、インカレ優勝とグングン実力を上げている山田選手が持ち前の美しい入水で初の日本選手権表彰台に上がった。この競技では常に上位であるベテラン萩田拓馬が2位争いの末、2点差で山田に2位を譲る3位であったが、年齢を感じさせない高難度でスピード感のある演技を見せてくれた。



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男子シンクロナイズド高飛込 優勝 西田玲央(近畿大学/大阪水泳学校)・金子舜汰(セントラル/早稲田大学) 2位 村上 和基(JSS白子/三重県体育協会)・伊藤洸輝(JSS宝塚/日本大学) 3位 金戸快(セントラル/日本大学)・井戸端和馬(大阪水泳学校)


どのペアが優勝してもおかしくない実力揃いのペア4組が出場した男子シンクロナイズド高飛込は、予想通りの熾烈な優勝争いが展開された。後半になって優勝した西田選手・金子選手のペアが一歩リード。しかし、最終演技では、どのペアも高得点を連発し優勝に迫る追い上げを見せる大変見応えのある試合展開であった。優勝した西田選手・金子選手は、今回、初めてペアを組んで出場したが、短期間で仕上げたとは思えない同調性とキレのある演技であった。


女子シンクロナイズド高飛込 長澤明生・漆間陽波乃(日本体育大学)

男子と同時開催で実施された女子シンクロナイズド高飛込は、2組のエントリー、更に1組のみの出場であったため、公開競技となったが、会場の注目を一身に集め、力強い演技を披露してくれた。まだ荒削りだが、個人では常に上位争いをする2人だけに、今後の成長が楽しみである。


2020年東京オリンピック前、最後の日本選手権は、ハイレベルな熱戦が繰り広げられ、大いに盛り上がった大会で幕を閉じた。いよいよ来年はビックイベントである地元、日本で開催されるオリンピックイヤーだ。現在、内定を得ている選手に加え、今後、更に、本大会に出場した選手の中から必ずオリンピアンが誕生し、日の丸を背負って戦うこととなるだろう。
このような素晴らしい大会を影で準備し、支えてくださった本大会実行委員会の皆さま。主管となって長期に渡り準備してくださった石川県の皆さま。実り多き大会を開催してくださって、本当にありがとうございました。そして、何より、私たちに素晴らしい演技と、たくさんの期待と希望を与えてくれた選手たちに心から感謝を申し上げたい。

    

第95回 日本選手権 2日目

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男子3m飛板飛込  優勝  寺内健(ミキハウス) 、2位 遠藤拓人(JOCEA)、3位 荒木宥図(NSP)

2日目を迎えた日本選手権は、男子3m飛板飛込と女子高飛込が開催された。
男子3m飛板飛込は、昨年の王者、坂井丞選手を欠く中、優勝の期待は2020年東京オリンピックの内定を受けているベテラン寺内選手に注目が集まった。
寺内選手は、5154Bで少しリズムを崩すも、最後まで、オリンピック代表選手らしい圧巻の演技を見せ、会場を大いに湧かせ優勝を果たした。
2位には、高校生ながら高さのある演技で定評の遠藤選手が素晴らしい演技を連発。初の日本選手権の表彰台に上がった。3位には決勝進出者の内、最高難易度合計で決勝を戦った荒木選手が、ダイナミックな板踏みとスピードを活かした演技を見せてくれた。


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女子高飛込  優勝 荒井祭里(JSS宝塚)、2位 宮本葉月(近畿大学/高知SC)、3位 長澤明生(日本体育大学)

第2試合の女子高飛込では、7月の世界選手権で入賞し、2020年の東京オリンピックを内定させている荒井選手の演技に期待が高まるも、最終演技まで宮本選手との優勝争いが展開され、会場は緊迫感と両者の目を見張る戦いに注目が集まった。最終演技、宮本選手が305Cで高得点を出したが、荒井選手はそれをさらに上回る演技、5253Dで86.40点をたたき出し、貫禄を見せつけて優勝を果たした。2位には最後まで素晴らしい演技を続け、荒井選手を負かす勢いだった宮本選手。3位にはインカレ、国体と、高飛込では会心の演技を続ける長澤選手が表彰台に上がった。


明日、最終日を迎える日本選手権も是非、ご期待下さい!

第95回 日本選手権 第1日目

95回目を数える、日本選手権が石川県金沢市、金沢プールで本日より始まった。今季の締めくくりとも言える最終戦は、2020年東京オリンピック前、最後の日本選手権ということもあり、史上最高のレベルと参加者数の大会となっている。
本日の第1日目は下記の4試合が行われ、大いに盛り上がった。


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男子1m飛板飛込 優勝 荒木宥図(NSP)・2位 長谷川英治(長野DC)・3位 佐々木康平(日本体育大学)

第1試合となる男子1m飛板飛込は、優勝した荒木選手が序盤から独走状態。他の選手に比べ、一つ高さが抜きん出た演技をし、格の違いを見せつけられた優勝だった。2位は荒木選手と3mシンクロのペアである長谷川選手が長身を活かしたダイナミックな演技と美しい入水を見せてくれた。3位には安定して美しいノースプラッシュを続けた佐々木選手が入った。



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女子3m飛板飛込 優勝 三上沙也可(米子DC)・2位 安田舞(JOCエリートアカデミー)・渋沢小哉芳(セントラル)


第2試合の女子3m飛板飛込は、7月の世界選手権で5位入賞を果たし、2020年東京オリンピックの切符を手にしている三上選手が、予選から突き抜けた演技を揃え、去年から引き続き堂々の2連覇を達成した。2位には、これまでより難易度をアップして本大会に挑んだ安田選手が、ノーミスと言える素晴らしい演技を見せ、日本室内選手権からさらに1つ順位を上げた。3位には渋沢選手が予選12位で決勝に進み、持ち前のダイナミックで力強い演技が光り、決勝では3位まで駆け上がった。一度は引退したベテランの復活劇と言える結果ではないだろうか。


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男子3mシンクロナイズド 優勝 寺内健・坂井丞(ミキハウス) 2位 長谷川英治(長野DC)・荒木宥図(NSP) 3位 安永元樹(和歌山DC)・古橋達弥(日本体育大学)


第3試合は、女子と同時開催された男子3mシンクロナイズド。ここで優勝の期待が高かったのは、7月の世界選手権で2020年東京オリンピックの内定を得ている寺内選手・坂井選手のペアである。会場の期待を裏切ることなく6本全て素晴らしい演技で高得点を叩き出し、優勝を果たした。2位には4月の日本室内選手権で素晴らしい演技を披露し、ユニバーシアードの代表となった長谷川選手と荒木選手のペアが今回も高い同調性とダイナミックな演技を見せてくれた。3位には今回、初めてのペアとなる安永選手と古橋選手が入った。



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女子3mシンクロナイズド 優勝 渋沢小哉芳(セントラル)・金戸華(セントラル/日本大学) 2位 榎本遼香(栃木DC)・宮本葉月(近畿大学/高知SC) 3位 安田舞(JOCエリートアカデミー)・金戸凜(セントラル/目黒日大高)


男子3mシンクロと同時開催された女子3mシンクロナイズドは、7月の世界選手権代表である榎本選手・宮本選手ペア、2016年のワールドカップ代表であり、一度は引退した渋沢選手の復活により実現した渋沢選手・金戸華選手ペア、昨年度優勝ペアである安田選手・金戸凜選手ペアの三つ巴と言える試合であり、どのペアが頂点を勝ち取るか大変注目を集めた試合であった。
結果、渋沢選手・金戸選手ペアがミスを最小限に留め、復活劇と言える優勝を果たした。僅差の2位となったのは榎本選手・宮本選手ペア。今回も高難易度で素晴らしい同調性を披露してくれたが、細かい入水のミスが優勝争いに響いた形となった。3位には今回、難易度をこれまでより上げて今大会に挑んだ安田選手・金戸凜選手が入った。難易度を向上させた演技種目の完成度がもう一つだったか、今回、王座を譲る形となった。


明日は、男子3m飛板飛込み、女子高飛込が開催される。
明日も2020年東京オリンピック内定選手をはじめとする注目の選手が出場予定で、素晴らしい試合が期待できる。ぜひ、大きなご声援をください!

国体最終日

いきいき茨城ゆめ国体、飛込競技は16日に最終日を迎えた。今日も会場は満員御礼で観客席は熱気に包まれた。
第1試合は成年女子飛板飛込。2020東京オリンピック日本代表に内定している鳥取県の三上紗也可が圧巻の演技を披露した。ハードルの高さ、ジャンプの高さとスピード、見せ場のあるキックアウトは世界5位が本物であることを証明した。三上はラスト1本を飛ばずして優勝を決めた。2位、3位争いを制したのは富山県の長澤明生で5本の演技をまとめたことが勝因。3位には後半2本で巻き返した高知県の宮本葉月が入った。

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第2試合は成年男子高飛込。少年男子の試合よりも難易度の高い種目を飛ぶ選手が増え、見応えのある試合になった。勝った静岡県の萩田拓馬はほぼノーミスの演技を続けて高得点を重ねジワジワと2位以下を離し2月に行われるオリンピック選考会に向け勢いを感じる試合運びを見せた。2位には今年から成年となった大阪府の西田玲雄が入った。難易度を上げてからはなかなか思うような演技ができず辛抱の試合が続いていたがここに来て一気に花が咲き始めたようだ。3位はベテラン村上和基(三重県)が入った。

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これで全ての試合が終わりました。大会に関わってくださった競技役員、関係者、そして大きな声援を送って下さった全ての人々に御礼を申し上げます。ありがとうございました。

さて、今週末は金沢で今年の日本一が決まる日本選手権が開催されます。今夏最後の試合です。皆さまの大きな応援をよろしくお願いします!

国体2日目

大会2日目は観客席が満員となり、大いに盛り上がる試合となった。
第1試合、少年女子飛板飛込はインターハイチャンピオンの安田舞(鳥取県)が1本目の205Cで67.2を叩き出しその後も他を寄せ付けなかった。今夏の強化練習が実を結び国体初優勝となった。2位には地元茨城県の北村夢が身体の綺麗な線を生かした美しい飛び込みで会場を味方につけ観客の声援に応えた。3位はインターハイ2位の森岡さくら(徳島県)がバネのある演技を見せ表彰台を決めた。

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第2試合、少年男子高飛込はインターハイでは僅差で優勝を逃した大分県の山本馨が素晴らしいノースプラッシュを出し独走。飛ぶ前に見せる笑顔からは積み上げてきた練習からの自信が感じられた。ラストの207Cが決まるとガッツポーズ。嬉しい優勝にコーチとハイタッチをし喜びを表した。2位には美しいノースプラッシュを見せた宮城県の遠藤拓人が入った。3位はミスはあったが辛抱の飛び込みを続けた大阪府の井戸畑和馬だった。

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第3試合は成年男子飛板飛込。東京オリンピック個人種目とシンクロに内定している寺内健(兵庫県)と同じくシンクロで内定している坂井丞(神奈川県)に注目が集まった。試合直前に2台あるうちの1つの飛板の台が壊れて使用禁止となるアクシデントがあり試合開始が30分遅れるなどしたが、その心配が払拭されるようないい演技が連発した。勝ったのは寺内で終始安定した演技で日本代表らしい演技を見せて好調ぶりを示した。1週間前にアジアカップで優勝しオリンピック個人種目を決めたことで気持ちに余裕が生まれたようだ。坂井は寺内の数点後ろから猛追したが後一歩及ばず2位。この2人を島根県の須山晴貴が懸命に追ったが細かなミスが響いて3位にとどまった。

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いきいき茨城国体開幕


第1試合、少年女子高飛込は高知県山崎佳蓮が他を寄せ付けず優勝した。特に305Cでは彼女特有の綺麗なラインと水切れで61.60の高得点を叩き出し堂々の優勝であった。また鳥取県安田舞は207Cで70.95をマークし、6243Dでも高得点で後半追い上げ2位に食い込んだ。3位には群馬県熊木蘭が食い込んだ。

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第2試合、少年男子飛板飛込では宮城県遠藤拓人が高さとスピード感溢れるダイナミックな演技で全国ジュニアオリンピックに続き2冠を達成した。
特に107Bではほぼ完璧な演技で会場を沸かせた。2位には大分県山本馨、3位には大阪府井戸畑和馬が続いた。

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成年女子高飛込は2020東京オリンピック内定している兵庫県荒井祭里が後半逆転し、その勝負強さが印象に残った。また前半3種まで高得点をあげ荒井と優勝争いをした富山県長澤明生の素晴らしい演技を披露し3位となった。2位には飛板飛込を得意とする高知県宮本葉月が高飛込でも高成績を納めた。

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第95回日本学生選手権の結果

今年のインカレは長岡市ダイエープロブィスフェニックスプールにて開催された。今年は日本トップレベルの1年生が多く入学したことで、見応えのある試合となった。

初日第1試合は男子飛板。ここではユニバーシアード大会日本代表、4年生の須山晴貴(島根大)が6本の演技をそつなくまとめ3度目の優勝を手にした。2位には成長著しい1年生の金子舜汰(早稲田大)が難易度を上げて挑戦し自らの大学に40数年ぶりのメダルをもたらせた。3位には膝の故障から復帰して今季好調の3年生佐々木康平(日体大)が入った。

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第2試合は女子高飛込。1年生の長澤明生(日体大)が腰の故障を治して久しぶりに元気な演技を見せ初優勝。2位も1年生、今季から拠点を大阪へ移した宮本葉月(近畿大)が入り3位には5本の演技をまとめた3年生の金戸華(日本大)が入った。

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2日目、第1試合は女子飛板。ここでは世界選手権日本代表の宮本葉月の独壇場と思われたが序盤に苦戦、後半得意の205B、305Bで巻き返し初優勝。2位以下は混戦となったが藤原ゆりの(立命館)、長澤明生が2位、3位であった。

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第2試合は男子高飛込。ユニバーシアード大会日本代表で1年生の山田周汰(筑波大)が素晴らしいノースプラッシュを連発して会場を唸らせ初優勝した。2位に入った2年生の伊藤洸輝(日本大)は脚を故障しているとは思えないジャンプを見せ高得点に繋げた。3位には今季大幅に難易度を上げて挑戦してきた西田玲雄(近畿大)が辛抱の演技を続けて表彰台をもぎ取った。

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大学総男子合優勝は福山平成大が2連覇、女子は日本体育大学が優勝した。

学生委員会が主体となって今年もインカレが無事に終了しました。今シーズンを最後に選手を引退する選手たち、本当にお疲れ様でした。自らを律し高みを目指し続けた4年生たちの爽やかな笑顔が彼らが過ごしてきた時間が人生の宝物になったことを物語っています。翼ジャパンの一員として素晴らしい競技生活を送られた選手たちにエールを送ります。感動をありがとうございました!

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寺内V!オリンピック個人種目での出場を決める!!

9/6〜8、マレーシア ・クアラルンプール ナショナルアクアティックセンターで行われたASIA DIVING CUPにおいて寺内健(ミキハウス)が男子3m飛板飛込において優勝し、自身6度目となるオリンピックの個人種目出場を決めた。この種目は中国、韓国が不参加であったことで実質マレーシア 対日本という形になり緊張の作り方が難しい展開となったが「1本、1本に集中した」という寺内がほぼノーミスで栄冠を勝ち取った。
同種目に参加した坂井丞は体調を崩したことの影響からか本来のスピード感ある演技が出せず4位に終わった。
金戸凜が参加した女子10m高飛込は中国1名、北朝鮮2名のうちワールドシリーズのメダリストが2名というハイレベルな戦いとなった。金戸を含めた4名ともが世界選手権トップ10に入るレベルの演技で争い僅かな差で順位がついた。金戸は4位に終わったが世界でメダルを取る難しさをアジアで経験できているということを糧にして次に繋げて欲しい。

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開催PR 第95回日本選手権水泳競技大会飛込

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第95回 日本選手権水泳競技大会の飛込が石川県・金沢市で開催!!
是非!多くの皆さんのご来場とご声援をお待ちしております!

詳細HP⤵️
https://www.swim.or.jp/tournament/578.html

CM⤵️
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全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季 4日目

いよいよ最終日を迎えた夏の全国JOCジュニアオリンピックカップは、3競技種目が行われた。


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第1試合は12〜13歳男子1m飛板飛込が開催された。
優勝は、高飛込でも他を引き寄せない高得点を連発した玉井陸斗(JSS宝塚)が1m飛板飛込でも2位以下に大きな差をつけて優勝し、2冠を達成した。
2位は最終演技まで共に小松ダイビングクラブの二羽修万と杉本琉音が素晴らしい演技をし、僅差で争っていたが、最終演技で杉本選手の入水の乱れもあり二羽選手に軍配が上がった。しかし、杉本選手の最終演技105Cの放物線と宙返りのスピードはすばらしかった。二羽選手は、高飛込で杉本選手に一歩及ばなかったがこの1m飛板飛込では、杉本選手に競り勝つ形となった。


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第2試合は14〜15歳女子3m飛板飛込が行われた。
このグループの高飛込で優勝した佐々木音華(米子DC)が序盤からこの試合を牽引する試合展開であったが、大分DCの望月来華が点差をあけず後を追っていた。最終演技種目で互いに305Cの勝負となり、望月選手の305Cが高得点を叩き出し、最後の最後で順位の逆転を果たし優勝した。
2人とも制限選択飛びから素晴らしい演技を披露し、大いに会場を沸かせた。
3位には、制限選択飛びから美しいフォームと入水ライン、また、高さのある演技が印象的だった松田心杏(いいね金沢)が入った。高飛込ではコンマ差で4位と表彰台を逃していたが、今回は、4位以下を大きく突き放す3位であった。


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今大会最終試合は16〜18歳男子高飛込。序盤から全体的に荒れた演技が多い展開であったが、終盤、8点を超える演技が連発。終盤に演技を整えてきた坂田慈央(取手二高)が優勝。3m飛板飛込で表彰台を逃していただけに、その悔しさを晴らす形となった。
2位にはダイナミックな演技が定評の遠藤拓人(JOCEA)が入り、3m飛板飛込の優勝に続き3年生として最後のJOで表彰台に上がった。
3位は、東村岳矩(京都DC)。序盤から美しいノースプラッシュを連発。会場を大いに沸かせ、今シーズン全国大会初めての表彰台を飾った。


最優秀選手賞 男子 玉井陸斗(JSS宝塚)
       女子 荒井祭里(JSS宝塚)

優秀選手賞  男子 春日瑛士(三重DC)
       女子 安田舞 (JOCEA)

団体総合   優勝  JSS宝塚
       準優勝 小松ダイビングクラブ
       



4日間にわたる競技会が無事終了しました。
大阪水泳協会の皆さまをはじめとする役員の皆さま、近畿を中心とする近県も含めた多くの方々が一丸となってこの大会を成功に導いてくださいました。長きに渡り、大阪で開催させていただいていることを改めて感謝申し上げます。
また、観客席には多くの方々が応援に駆けつけてくださり、大変な盛り上がりを見せました。
ジュニア世代のエネルギーを改めて感じた本大会になったと思います。
この盛り上がりが次の国体や日本選手権、そして、日本代表に良いバトンを渡せたことでしょう。引き続き、飛込選手たちの活躍をご声援ください!

全国JOCジュニアオリンピックカップ 3日目

3日目を迎えた全国JOCジュニアオリンピック夏季大会は、本日よりシンクロナイズド飛込競技が開催され、最大の競技数、出場人数となり盛大な一日となった。


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第1試合は12〜13歳女子1m飛板飛込が行われた。
序盤からJSS宝塚の山村榎鈴と横山結衣、坂田丹寧(土浦三)がトップ争いを展開。終盤、抜きん出たのは、高飛込でも優勝を果たした山村選手。持ち前の空中感覚の良さで高難易度の演技をミスなくしっかりきめてきて高飛込に続き2冠を果たした。
2位は、横山選手と坂田選手が激闘。坂田選手は優雅で大きな演技を披露し会場を沸かしたが、横山選手も小柄ながら非常にパワフルな板踏みと高難度演技種目を成功させ、高飛込では一歩及ばなかった坂田選手に1m飛板飛込では競り勝って2位となった。


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第2試合は、14〜15歳男子高飛込が行われた。
優勝したのは二羽倖駕(小松DC)。細身ながらジャンプが高く小さな美しいフォームを作ることから、演技全体の印象がとても好感の持てるものだった。
2位には、日本体育協会のJ-STARプロジェクトで発掘・育成を受けた藤田優(長岡DC)が発掘から僅か2年で全国の表彰台に上がった。突出した跳躍力とスピード感のある演技が印象的だった。
3位は柴大翔(ジョイフル)が高難易度の演技に対し、ミスを最小限にまとめ上げ、表彰台に上がった。


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第2試合には16〜18歳女子3m飛板飛込が行われ、高難易度の演技を揃えて試合に挑んだ近藤花菜(群馬DC)が優勝を果たした。特に4本目の405Bは、ジュニアの女子選手にとって難しい演技だが、しっかり入水をきめて会場を沸かせていた。
2位にはシャープなボディラインで美しい演技が定評の山崎佳蓮(高知SC)が入った。高い技術が必要とされる5152Bを最終演技で成功させ、会場から喝采を受けた。
3位は北田夏鈴(小松大谷高校)。インターハイでは予選落ちという悔しい思いを経験したが、この試合では序盤から上位争いを展開する素晴らしい演技を揃え、表彰台に上がった。


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第3試合は男子シンクロナイズド3m飛板飛込が行われ、坂田麗鳳と高桑天通希の富山国際大付ペアが高い同調性で優勝した。2位には、後藤啓佑(神辺SPC)竹谷隆(福山T・C)が多少の同調性の乱れはあったものの、高難易度の演技をまとめてきた。出場ペアの中で一番の会場の声援を受けていたのも印象的だった。3位には高知SCの中学生ペア川村健斗と瓶子礼智が難易度は低くとも高い同調性が際立って、混戦となっていた3位争いを制した。


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本日の最終試合は女子シンクロナイズド3m飛板飛込であった。
今年も多くのペアがエントリーしており、13ペアが出場。シンクロナイズド競技への関心と魅力が伺えた。
順位が常に入れ替わる大混戦となったこの試合を制したのは、望月来華・伊南美月の大分DCペア。入水では多少のズレがあったものの、素晴らしい同調性が勝敗を分けた。
2位は山村榎鈴・横山結衣のJSS宝塚ペアであった。高い同調性と美し演技で、制限選択飛から試合を優位に運んでいたが、自由選択飛に入って多少の入水の乱れが影響し、1点差で優勝を逃す形となった。
3位は北田夏鈴・北田彩夏(小松大谷高校)。さすが双子のペアだけあって、息のピッタリあった同調性の高い演技を見ることができた。


明日は、いよいよ最終日、3試合が行われる。最後まで続く熱戦にぜひ多くのご声援を!


全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季 2日目

2日目を迎えた夏の全国JOCジュニアオリンピックカップ飛込は、本日も大変な盛り上がりを見せた。


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第1試合は9〜11歳女子1m飛板飛込が行われた。
上位に入る選手達は、皆、制限選択飛びの安定度が高く、美しい演技を心がけていることが伺えた。
その中でも跳躍力も兼ね備え、自由選択飛びでも美しさを損なわなかった鈴木愛佳(JSS宝塚)が優勝を果たした。
2位には、小柄な選手が多い中、長身を活かした力強く余裕のある演技を見せた村井颯希(小松DC)、3位には荒削りだが、抜群の空中感覚の良さで踏み切りと入水をコントロールする姿が印象的だった阿辺山綾乃(京都DC)が入った。



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第2試合は25人が戦う、今大会で一番出場人数の多いグループであった。
激闘の中、飛び抜けた試合運びをしていたのが、今年度の日本室内選手権で優勝した玉井陸斗(JSS宝塚)である。制限選択飛びでは10点がコールされる場面もあった。
2位には、力強さだけでなく素晴らしい空中感覚で演技をまとめてきた杉本琉音(小松DC)。3位争いは最後までもつれたが、細身ながら高いジャンプをし、美しいフォームと入水が印象的な二羽修万(小松DC)が4位を2点差で退け、表彰台に上がった。



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第3試合は14〜15歳女子高飛込が行われたが、とても見応えのあるハラハラドキドキの試合展開だった。それは、3位〜7位までが得点合計270点台であることからお分りいただけるだろう。

優勝した佐々木音華(米子DC)は、制限選択飛びからトップを譲らず少しずつ2位以下を引き離す展開。高さと美しさを兼ね備えた素晴らしい演技だった。
2位に入った望月来華(大分DC)は、佐々木には届かなかったものの、アジアエージ選手権代表らしい全種目大きなミスなく整った演技で、3位以下の選手には少しずつ点差を付けていった。堂々たる2位であった。
3位以下は順位が常に入れ替わる展開。終わってみれば7位までが270点台であったが、3位〜6位までは僅か1.65点の差であった。その接戦をものにしたのが青山由唯加(浜松南陽)である。跳躍力のある力強い演技が勝負強さに繋がった大変印象的な試合を見せてもらった。


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本日の最終試合は16〜18歳男子3m飛板飛込。
優勝は、持ち前のダイナミックかつ美しい入水で定評の遠藤拓人(JOCEA)が最終演技までトップを貫いた。
2位にはこの種目、インターハイで優勝を果たした山本馨(大分DC)が最後まで遠藤選手に食らいつく高さと安定感のある素晴らしい演技で2位。
3位は、この種目インターハイで表彰台を逃していた井戸端和馬(大阪水泳/常翔学園)が高校3年生の意地を見せ、表彰台に上がった。


明日から本大会は折り返し後半の競技日程となるが、明日からはシンクロナイズド競技も始まる。
乞うご期待!

全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季 開幕!

今年もジュニアの国内最高峰の大会、全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季、水泳競技大会の飛込が、大阪市大阪プールで本日より開幕!
全国各地のブロック予選をか勝ち抜き、今年は参加人数163人、延べエントリー数294人と盛大に初日を迎えた。

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第1試合は、9〜11歳男子1m飛板飛込が開催され、大いに盛り上がった。
優勝したのは、春日瑛士(三重DC)、長身を活かしたダイナミックな演技で、最後まで他を寄せ付けなかった。
2位には田中優稀(三重DC)が入り、三重ダイビングクラブのワンツーフィニッシュを飾った。
3位は長岡ダイビングクラブの石沢遥斗が力強い演技で熾烈な表彰台争いを制した。

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第2試合は、12〜13歳女子高飛込が開催され、小柄ながら高い跳躍力と美しい入水を披露した山村榎鈴(JSS宝塚)が優勝。2位には制限選択飛びから長身を活かした美しい演技を続けた坂田丹寧(土浦三)、3位には優勝した山村と同じく小柄ながら力強い安定した演技を見せた横山結衣(JSS宝塚)が混戦だった表彰台争いを制した。


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第3試合には、14〜15歳男子3m飛板飛込が開催され、優勝した坂田麗鳳(富山国際大付)と2位だった二羽倖駕(小松DC)が優勝争いの一騎打ち状態となり、後ろ宙返り系をきちんと整えてきた坂田麗凰選手が最終演技の205Cもしっかりと成功させ、坂田麗凰選手がトップを死守した。
3位にはスピーディで跳躍力のある増山悟空(小松DC)が入った。


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本日最終試合は、16〜18歳女子高飛込が行われ、この試合には7月の世界選手権で入賞し、2020年の東京オリンピックを内定させた荒井祭里(JSS宝塚)が出場。会場が注目する中、その貫禄を見せつけ優勝を果たした。
2位に入った安田舞(JOCEA)も荒井に食らいつく素晴らしい演技を見せ、300点を超えた。
3位争いは、一本毎に入れ替わる熾烈な争いであったが、最終演技で60点を越える高得点を出した山崎佳蓮(高知SC)が勝負強さを見せ、表彰台を勝ち取った。



計4日間で開催される本大会は明日からの3日間も目が離せない展開であろう。
ぜひ、ご注目下さい!

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